トップメッセージ 厳しい状況からのV字回復を果たし、新たな飛躍に向けた中期経営計画の着実なスタートを切りました。

日頃より当社をご支援いただき、ありがとうございます。全従業員を代表して、心より御礼申し上げます。
2010年度の業績は、需要回復を追い風に、これまでの施策が実を結び、主力の缶材をはじめ、大半の分野で売上数量が前年を上回るなど、リーマンショック後の厳しい状況からのV字回復を果たすことができました。新たにスタートした「2012中期経営計画」の初年度として、着実な一歩を踏み出したと考えています。

中期経営計画では、2012年度までの3カ年を、業容拡大に向けた事業基盤の強化と新たな飛躍への第一歩を踏み出す期間として位置付け、3つの基本方針を掲げました。

その1つが、「国内事業において既存事業の構造改革を推進し、事業基盤の強化を図ること」です。

具体的には、圧延事業を福井工場と深谷工場(埼玉県)に集約することで、最適な生産体制を構築します。一方、福井工場では積極投資により増産とコストダウンを同時に実現させ、世界市場で互角に渡り合える工場となるでしょう。特に、先の震災によって需要拡大が見込まれるLNGタンク用の厚板は、当社福井工場が国内唯一の供給元であり、増産体制を整備することで、供給責任を果たしていく所存です。

基本方針の2つめが、「海外事業において、成長する市場に的確に対応すること」であり、販売力の強化とともに、生産設備の増強や提携、出資などに、積極的な取り組みを進めています。

例えば東南アジアや中国では、自動車・電子部品などの需要拡大に対応するため、2010年には中国・上海に販売会社、タイ・バンコクにも加工販売会社を設立するなど、ネットワークを拡充しています。また、自動車ターボチャージャ用コンプレッサホイール生産が好調なベトナムでも、製造能力増強に向けた投資を実施します。さらに、アルミ缶材の世界最大市場である北米においても、新たな拠点を設けて製造販売に取り組みます。

そして第3の基本方針が、「新製品開発として、成長製品や次世代製品への事業対応を進めること」であり、電池関連、電気自動車(EV)や太陽光発電など、今後の成長が見込まれる事業分野に重点的に取り組みます。

2011年度は、東日本大震災によって、生産拠点の一部が損傷したものの、早期に復旧を果たしました。主要需要先の生産の混乱もありましたが、自動車関連などの早期回復や、液晶・半導体製造装置向け厚板の堅調、LNG向け厚板の需要増など、プラス要因もありますので、これらを着実に取り込みながら、中長期的な視点で事業基盤を強化していきます。

多くの日本企業が海外展開を進めるなか、当社はこれまで培ってきた技術力をベースに、海外事業をさらに強化できると認識しています。これからも、日本での「ものづくり」を大事にしながら、“アジアNo.1のカンパニー”となった姿をお見せできるよう邁進していきますので、よろしくご期待ください。

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