
アルミニウムは、比重が鉄の約1/3と軽く、単位重量あたりの強度は一般鋼の約2倍と優れています。この「軽くて強い」という特性に加え、さまざまな形状に容易に加工できる「加工性」や、錆が生じにくい「耐食性」、効率よく放熱できる「熱伝導性」、再生が容易な「リサイクル性」などにも優れています。
このような特性を持つアルミニウムを自動車のラジエータやエアコンなどの熱交換器部品、エンジン、トランスミッション、ボディ、フレームなどに使用すれば、安全・快適性を保ったまま車体を軽量化し、燃費向上と省エネルギーを実現できます。
当社グループは、アルミニウム製品の安定供給を通じて、自動車の生産・普及が拡大するアジアの経済成長とサステナブルな社会づくりに貢献していきたいと考えています。

当社は、2010年に3ヶ年の中期経営計画を策定し、その中で「アジアでの生産設備増強」を掲げ、それを通じてアジアの自動車産業の成長に貢献していくことをめざしています。
インドネシアでは、プレスラインを増設し、自動車熱交換器用の押出部品の生産能力の増強と生産品種の拡大を進めています。ベトナムでは、アルミニウム精密鋳物部品として、ディーゼル車およびガソリン車に搭載されるターボチャージャ用のコンプレッサホイールを製造しており、世界トップシェアを獲得しました。今後もさらなる生産能力の増強をめざします。中国では、自動車熱交換器用の押出部品を天津で、板材を広東省韶関で製造し、生産設備を強化して需要拡大に対応しています。2010年には、タイにコイルセンターを新設。日本国内工場と中国の板圧延合弁会社の素条のスリッタ加工(アルミニウム板を幅切断し、巻物状に巻き取る加工)を始めました。今後は、タイで加工した製品とインドネシアの押出製品を、コンデンサ製造用にまとめて販売するなど、お客様の利便性を図っていきます。
このように強化した体制のもとで、中国、東南アジアなどへアルミニウム製品を供給しています。